航空会社の株主優待券は、今でこそJALの経営破たんなどによって多少のかげりは見られるものの、金券の中でも非常に人気が高く、需要も多いです。航空券の株主優待特典としては、グループ会社で使える割引クーポン券と、国内線の任意の区間で搭乗券が半額で利用できるというのが一般的です。
この国内線半額という特典が、航空券株主優待の最大の魅力とも言えます。
しかし一方、航空会社も株主優待以外にも様々な割引プランを提示しており、国内線が半額になるチケットだからといって、必ずしも全てが割安になるとは限りません。
むしろ、金券ショップで株主優待券を購入する金額によっては、通常の割引プランの方が最終的には割安になる可能性もあります。
そこで、通常の割引プランと株主優待券の使用、どちらがお得なのかをANAのプランからいくつかの例を挙げて計算してみようと思います。
ANAの割引プランの利用として
搭乗の28日前までに予約することで利用できる最安プラン「旅割」
搭乗の3日前までの予約で利用できる割引プラン「特割」
搭乗2日前を切っている場合は、回数券などを利用しない場合は通常料金
このような条件で考えてみたいと思います。
まずは、最も便数・搭乗者数が多いと考えられる
羽田空港→伊丹空港
株主優待利用 11,420円
通常料金は22,670円。・・・差額11,250円
旅割で9,170円~13,670円(時間帯による)・・・差額±2250円
特割10,670円~17,170円(時間帯による)・・・差額-750円~5750円
これで比較すると、通常料金以外ではそれほど大きな金額の差はありません。
特割で最も高い時間帯との比較でやっと5750円の差となり、ようやく割安感が見えてくるというところです。このような近距離かつ単価の安い路線では、割引プランを利用できる場合はそちらのほうが割安になると考えられます。急な利用でやむを得ず通常料金を払う必要があるようなときには、優待券の半額特典が生きてきます。
一方、移動距離が長くてチケットも高い千歳空港→福岡空港
株主優待利用 25,550円。
通常料金は51,100円。・・・差額25,550円。
旅割で19,100円。 ・・・差額-6,450円。
特割で39,400円。 ・・・差額13,850円。
この路線になると、旅割の最安プランが半額を大きく割っている一方、
特割ですでに13,850円も差がついています。通常料金に至っては25000円以上もの差がついているため、ここは旅割が利用できなければ、優待券を金券ショップで購入してでも利用する価値があると言えます。
結果として、旅割プラン(28日以前に予約できるという条件)が利用できるならば、それが最も安くてお得。
通常料金のチケットを利用するしかない場合は、株主優待券の半額特典がお得。
得割(搭乗27日前~3日前)の場合は、その路線のチケット価格および搭乗時間によって変わってくるということが見えてきます。
つまり、前もって予定がはっきりしていてゆとりを持って予約ができる人には株主優待券の特典はそれほど必要では無い一方、急な出張が入ったり、あらかじめ便を決めるのが難しい人は、株主優待券の半額特典を使って直前にチケットを購入するのが得策であると言えそうです。